恋愛と結婚は別物、だけど
「恋愛と結婚は別」とよく言うもので、たしかに恋愛は非日常的、たまの楽しみで、結婚は生活だろう。キラキラした面しか見えないのが恋愛だといわれてしまえばそれまで。
最近はSNSでも「婚活」と見かけることが増えた。でも「婚活」ってなんだ。
結婚できれば誰でもいいの?
好きな人と出会い、付き合い、結婚する。そんなセオリーな結婚は、もう諦めなければいけないの?
ときめきを求める恋愛は諦めて、結婚も効率的に進めていくべきなの?
いつの間にかタスクのよう、就活ライクな結婚までの道
街コン・結婚相談所・お見合い…。専用の写真プロフィールを撮り、自分の長所・短所と向き合い、相手の価値観と擦りあわせる。やっていることは就活とそう変わらない。合コン・マッチングアプリ・相席…。たかが数時間で決まってしまう評価に一喜一憂するのは、まるで袋とじのカードゲームだ。
当たり前に結婚ができると思っていたし、婚活なんて無縁だと思っていた。
だけど蓋を開ければどうだろう。
結婚したいと思えるほど好きだった彼氏とは結婚には至らない。いままで恋愛経験が多くない人も溢れ、結婚ほど理不尽で自分達の生活を苦しめるものはないと、不満をもらす独身貴族のできあがりだ。
恋愛と結婚の狭間、年齢と社会の呪縛
20代も後半になれば聞こえてくる結婚報告や、親親族からの主に結婚への距離感を尋ねる近況報告連絡、悪意のない結婚や妊娠出産への圧。
選択肢があると言いながら、恋愛も結婚もまるでしていなければ爪弾きにされているように感じてしまう。
「あの年齢で恋人もいないなんて」「彼氏いないの?」「結婚しないの?」悪意はないけれど、その判断基準はやはり今までの社会のレールと世間の目だ。
いまだに囚われているのは私たち自身だが、周りからの目はあからさま。無理をしてまで結婚したいのか、考えているのは、真面目すぎるだろうか。
結婚について考えたとき、出てくる「あれ?結婚って、就活だったっけ?」の感覚をいまだに消化できないでいる。