友情と恋心。ああ、煩わしい。

Edit by tomoda

波長が合う人は、人生において貴重な存在だと思う

価値観や考え方、空気感や波長までピタリと合う友人がいる。

心から安心できる存在で、頻繁に取り合う連絡も、電話で他愛ない話をするのも楽しい。

お互いの言葉や意見がまるで自分のコピーのようにマッチして、居心地の良さを感じられる関係──

その快適さや心強さに、私はいつも救われてきた。

“ただの友達”と割り切れない気持ち

だけど、私は完全に友達だと割り切れていないのかもしれない。

会うときはいつもより服装やメイクに気合を入れてしまうし、電話をしようと誘われれば嬉しさが込み上げてくる。

相手から「最高の友達だ」「この関係は友情だ」と念を押されるたび、頭では分かっていても心がざわつく。

友情のはずなのに、胸の奥でどこか恋心が芽生えているような感覚が拭えない。

失いたくないからこそ、迷いが生まれる

この特別な関係が崩れるくらいなら、ずっと友達のままでいたいと思う。
でも、一方でこんな感情を抱いている時点で、すでに友情を裏切っているのではないかと不安になる。

友達だとしても恋人だとしても、大切な人には変わりないのに、なぜこんなふうに想いが揺れるのだろう。恋って、時に本当に煩わしい。

でもその揺れる気持ちが、美しい恋になり、愛になり、たくさんの幸せを生んできたはずだ。

どうすればいいのかなんて、まだわからない。
だけど、私のなかにある想いは大切に扱ってあげたい。

それが、私が私の人生を生きる、ということなのだから。

tomoda

Chief Editor

メディアディレクター・編集者。恋愛も仕事もがんばるフリーランス。